瀬口商事株式会社｜足場シート・メッシュ・防音シートなど幅広く対応 
建設現場に欠かせない「足場工事」。しかし、初めて工事管理を任された方や新人の現場担当者にとっては「何から始めれば良いのか」「資材はどう手配すれば良いのか」「安全面で注意するポイントは？」といった疑問や不安がつきものです。特に足場は安全に直結するため、正しい順序で進めることが重要になります。
この記事では、愛知県名古屋市で足場関連資材の販売を行う弊社の現場経験をもとに、足場工事を進めるための5つのステップをわかりやすく解説します。資材の準備から組立、点検、そして解体まで、一連の流れを把握することで、初めて工事管理を行う方でも安心して対応できるはずです。
足場工事の5つのステップ・必要な手順とは
足場工事は「計画」「資材手配」「組立」「管理」「解体」の5つの流れで進みます。それぞれの段階に明確な目的と注意点があり、どの工程も省略することはできません。ここでは、現場社員の目線で、実際に必要となる具体的な内容を紹介していきます。
- ステップ1：計画と現場調査
- ステップ2：資材の手配と搬入
- ステップ3：組立作業と安全確認
- ステップ4：使用中の管理と点検
- ステップ5：解体と資材の返却
それでは詳しく紹介してきます。
ステップ1：計画と現場調査
足場工事を始めるには、まず計画と現場調査が欠かせません。建物の高さや形状、工事内容を把握し、必要な足場の種類や数量を割り出します。これを怠ると、後の工程で資材不足や作業の遅れが発生しかねません。
さらに周辺環境の確認も重要です。住宅地や商業施設では騒音や落下物への配慮が求められ、必要に応じて養生や防音シートの準備を検討します。事前の調査を徹底することで、安全で効率的な工事につながります。
ポイント
- 工事内容（改修工事、新築工事など）を把握
- 建物の高さ・形状・周辺環境を確認
- 必要な足場の種類を選定
代表的な足場の種類と特徴
| 足場の種類 | 特徴 | 適用現場 |
|---|---|---|
| 枠組み足場 | 組立が速い。標準的。 | 中高層建築、改修工事 |
| 単管足場 | 自由度が高い。狭小地向け。 | 住宅、特殊形状の建物 |
| くさび式足場 | 打ち込み式でスピード施工。 | 戸建て、集合住宅 |
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注意点
- 近隣住民への騒音や落下物リスクの確認
- 作業スペースの確保
- 法令・安全基準の遵守
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ステップ2：資材の手配と搬入
計画が固まったら、必要な資材をリスト化して手配します。足場は一式揃わなければ作業が進まないため、数量確認は特に重要です。コストを抑えつつ、必要な量を効率的に確保することが大切です。
搬入時には、トラックやクレーンが使用できるか、敷地内に資材を一時保管できるかなどを確認しておきます。事前に搬入経路やスペースを調整しておくことで、スムーズな工事進行と近隣への配慮が実現できます。
資材手配の流れ
- 必要資材をリスト化
- 数量を算出（建物の延床面積や高さから）
- 不足や余剰を防ぐため販売会社と調整
- 搬入計画を立てる
搬入時の注意点
- 搬入経路の確認（狭い路地、住宅街では特に重要）
- 養生の準備（道路や庭を保護する）
- クレーンやフォークリフトの利用可否を確認
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ステップ3：組立作業と安全確認
資材が揃ったら組立作業に入ります。基礎部分を固め、支柱、水平材、作業床の順に組み立てるのが基本です。作業指揮者のもと、手順を守ることで安定性の高い足場が完成します。
組立中は安全管理が最優先です。作業員はヘルメットやフルハーネスを必ず着用し、声を掛け合いながら進めます。最後に検収を行い、揺れや歪みがないかを確認することが、現場の安全を守る大切なポイントです。
基本手順
- 基礎設置：地盤の安定を確認し、ベースを敷設
- 支柱の設置：垂直精度を確認しながら立てる
- 水平材の固定：揺れや歪みを防止
- 作業床の設置：強度と安定性を確保
安全確認のポイント
- 作業指揮者を必ず配置
- フルハーネス、ヘルメット着用を徹底
- 組立完了後は必ず検収と点検を実施
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ステップ4：使用中の管理と点検
足場は設置して終わりではなく、使用中の点検が欠かせません。毎日の作業前に揺れやガタつき、手すりや転落防止ネットの状態を確認することが必須です。
また、天候によっても安全性は変化します。雨天時は滑りやすく、強風時には作業を中止する判断も必要です。小さな異常でも早めに補修することで、事故を未然に防ぎ、現場全体の安全を守ることができます。
毎日行うべき点検項目
- 揺れやガタつきがないか
- 転落防止設備（手すり、ネット）の確認
- 部材の破損や緩みがないか
使用時の注意点
- 雨天時は滑りやすいため滑り止めを確認
- 強風時は作業を中止
- 過積載を避け、使用人数を制限
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ステップ5：解体と資材の返却
工事完了後は解体作業を行います。高所から順番に取り外し、小分けして安全に地上へ降ろすのが基本です。一度に外すと落下事故の危険があるため、必ず段階的に進めます。
解体後は資材を整理・清掃して返却します。破損や不足があればすぐに報告し、次の工事に備えます。返却を丁寧に行うことは、コスト削減だけでなく、取引先からの信頼にも直結します。
解体の基本手順
- 高所から順番に取り外す
- 小分けにして地上へ降ろす
- 資材を整理・清掃して返却
注意点
- 下に人がいないことを確認
- 資材の落下防止対策を徹底
- 不要な資材は速やかに撤去
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まとめ
足場工事は「計画 → 資材手配 → 組立 → 管理 → 解体」という5つのステップで進めるのが基本です。それぞれの段階で安全と効率を意識すれば、工期の遅れや事故を防ぐことができます。
また国土交通省では「建設工事における足場の安全対策マニュアル」も発行しています。より安全に実施するためのポイントが紹介されています。
特に初めて工事管理を任される方は「準備と確認」が最も重要です。資材をうまく活用し、余計なコストを抑えつつ、安全な足場工事を実現してください。
